ライフスタイル
9.222014
京の都で目覚めさせるインナービューティー 星のや 京都
嵐山の船着場につながれた、「星のや」専用の小船に乗り込んで旅が始まります。この瞬間から非日常的な世界へと誘われます。京都にいることを強く感じるような、そしてその京都の中でも特別な場所に行くのだという期待感が膨らみます。
緑に囲まれた大堰川を遡ること15分。渡月橋の賑わいを背に嵐峡の奥へ進むと「星のや 京都」が眼前に現れます。今回はこの自然に囲まれた美しい景観の中で、優雅なお篭もり旅を体験してきました。
こちらの料理長の久保田さんは、京都の祇園の料亭に生まれ、幼い頃から日本料理に親しんできた方。京都、大阪で修業後フランスに渡って現地の技術を習得。その後ロンドンで日本料理店「Umu」に総料理長として就任し、僅か4ヶ月でミシュランの星を獲得。妥協しない日本料理の真髄の上に自身の調理スタイルを築いてきたそうです。
ご自身でも「日本料理でも、フランス料理でもない、星のやオリジナル料理というジャンルのお料理です」といっていらしたのがとても印象的でした。自信がないと言えない言葉だと思います。
鰆の木の芽焼きは純和風なのですが、このお料理に関しては、崩してはいけない王道というものがあるのだそう。崩してアレンジしていいお料理と、崩してはいけないお料理があるのですね。
炊き合わせも、一工夫されているのがわかります。京都の伝統的な旅館で食べる京懐石は、最後のほうにでてくる炊き合わせが淡白な味が多く、海外の方が食べた時にどう思うのかが、私も疑問に思っていました。
もともと京都は水が軟水で素材の旨みをそのまま残することができるため、美味しい京野菜などを薄味で食べるという文化なのだそうです。
確かにお料理をいただいたとき、その独創性を感じることができました。
和の食材を使いながら、見た目は美しい海外スタイル。
海外スタイルでいくつかお皿が出された後、突然純和風のスタイルでお料理が出てくる。京都の旅館に慣れた方が、久保田さんのコンセプを知らずにお料理を食べたら、少し驚くかもしれません。京都の伝統的な懐石料理の概念を打ち破るようなお料理だからです。ですが、久保田さんは自身の確かな経験から、日本料理のいいところと、海外のお料理のいいところだけをいいところどりしたような、オリジナルの料理を追及されているのだとわかりました。
ですが、久保田さんもロンドンのお店にいらしたときに、一番工夫されたのが「炊き合わせ」だったそうです。やはり日本人が感じる繊細な味を、コースの後半で感じることが海外の方には難しいそう。それで野菜をくり貫いて、鯛のほぐし身を入れたりして最後まで印象に残るお料理を心がけていたそうです。
「星のや」でいただいた炊き合わせも、それが生かされていて、他のお料理に負けないような、コースの後半に出てきてもインパクトがある、美味しい一品となっていました。
久保田さんのお料理のコンセプトを知ると、とても奥が深いオリジナルのお料理だということがよくわかります。先進的な素晴らしいお料理をいただくことができました。
そして最後のお楽しみは、着物を着て人力車で嵐山の町を回ります。
美しい竹林や源氏物語の名シーンにも使われた野宮神社などをまわり、景色にうっとりしていると気分は平安時代にタイムトリップしたみたいです。
美しい自然を満喫し、日本古来の文化に触れ素敵なお篭もり宿で自分だけの時間を過ごす。たまにはそんな時間もいいですね。日ごろ頑張っている自分へのご褒美旅に是非、「星のや 京都」へ出かけてみてはいかが。
ウーマンジャパン ARISA
Data
京都市西京区嵐山元録山町11-2京都市西京区嵐山元録山町11-2
交通案内
TEL: 050-3786-0066
http://www.hoshinoyakyoto.jp/
Copyright © ウーマンジャパン